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<飲食店経営:お役立ち情報>

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固定客・リピーターを増やす戦略完全ガイド|売上を安定させる顧客育成の秘訣

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はじめに

店舗経営において、売上を安定させるために最も重要な要素のひとつが「固定客」と「リピーター」の確保です。新規顧客を獲得するためには多大なコストと労力が必要ですが、既存の顧客に繰り返し来店してもらうことで、効率的に売上を伸ばすことができます。実際に、既存顧客の獲得コストは新規顧客の約5分の1で済むとも言われており、リピーターを育てることが経営の安定化に直結します。

本記事では、固定客とリピーターの違いを明確にしながら、それぞれの重要性、獲得するための具体的な戦略、そして長期的な関係を築くためのアプローチについて詳しく解説していきます。お店を長く多くの人に愛されるものにするためのヒントを、ぜひこの記事から見つけてみてください。

固定客とリピーターの違いと売上への影響

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固定客とリピーターは似ているようで異なる存在です。それぞれの特性を正確に理解することで、より効果的な顧客育成の戦略を立てることができます。また、顧客層ごとの売上貢献度を把握することで、どの顧客層に注力すべきかが明確になります。

固定客とリピーターの定義の違い

固定客とは、特定の店舗や企業に対して強い愛着を持ち、継続的・定期的に利用する顧客を指します。単に「また来た」という状態にとどまらず、その店舗やブランドに対する信頼感や感情的なつながりを持っているのが特徴です。固定客はいわばお店の「ファン」であり、口コミやSNSを通じて新規客の獲得にも貢献してくれる非常に価値の高い存在です。

一方、リピーターとは同じ店舗を繰り返し利用する顧客ですが、必ずしも定期的に来店するわけではなく、固定客と比べると愛着はやや弱い段階にあります。しかし、リピーターは将来的に固定客へと成長する可能性を秘めた重要な存在であり、「固定客の卵」とも言える顧客層です。この段階でいかに適切なアプローチをするかが、固定客獲得のカギとなります。

顧客層ごとの売上貢献度

売上を構成する顧客層を分析すると、その構造は非常に興味深いものになっています。以下の表をご覧ください。

顧客層 全体に占める割合 売上への貢献度
固定客 20% 30%
リピーター客 30% 17%
ファン客 10% (上位60%に含まれる)
新規顧客 40% 約8%

この表からも明らかなように、固定客・リピーター・ファン客を合わせた上位60%の顧客層が、売上全体の9割以上を生み出しています。一方で、全体の40%を占める新規顧客はわずか8%程度の売上しか生み出していません。これは「パレートの法則(2:8の法則)」とも呼ばれる現象で、顧客全体の2割が売上の8割を支えているという構造を示しています。

この事実は、経営において新規顧客獲得に多大なコストをかけるよりも、既存顧客との関係を深め、リピーターを固定客へと育てることに注力する方が圧倒的に効率的であることを示しています。新規顧客の獲得コストは既存顧客を維持するコストの約5倍とも言われており、収益性向上のためにはリピーター戦略が経営の中核となるべきです。

固定客がもたらす付加価値

固定客は単に繰り返し購入してくれるというだけでなく、さまざまな形でお店に価値をもたらしてくれます。まず最も大きな価値のひとつが「口コミ効果」です。調査によると、新規客の63%は友人や家族の紹介で来店し、36.3%はインターネット上のクチコミを見て来店しています。つまり、常連客からの口コミが新規客獲得の最大の源泉となっているのです。

さらに、固定客に誘われて来店した新規客は、他の集客策(広告やクーポンなど)で来た新規客よりも、はるかに高い確率で新たな常連客になる傾向があります。固定客はお店のブランドアンバサダーとして機能し、自然な形で新規顧客を獲得し続けてくれる存在です。また、固定客はトレンドや競合他社の動きに左右されにくく、安定した収益を生み出す「経営の柱」でもあります。

固定客・リピーターを獲得するための具体的戦略

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固定客やリピーターを増やすためには、場当たり的な施策ではなく、体系的かつ継続的な戦略が必要です。顧客満足度の向上から始まり、記憶に残る体験の提供、そして適切なフォローアップまで、複数のアプローチを組み合わせることが効果的です。ここでは具体的な戦略を詳しく見ていきましょう。

顧客の記憶に残る体験を提供する

リピートが伸びない店舗に共通するのは、買い物体験が「悪くはないが記憶に残らない」状態で終わってしまっていることです。顧客に再来店してもらうためには、まず「また来たい」と思わせる強いインパクトを残すことが不可欠です。これは高額な演出が必要というわけではなく、会計時のひと言、丁寧な包装、見送りの一礼といった「終わり際の配慮」が全体の印象を大きく左右します(ピークエンドの法則)。

飲食店であれば、料理やドリンクへのこだわりを感じさせ、予算内で満足度の高い体験を提供することが必須です。さらに「人に教えたくなる」要素を持つ看板メニューを打ち出すことで、リピート率の向上と自然な口コミの拡散を促すことができます。小売店であれば、顧客の顔・名前・好みを覚えて前回購入した商品について声をかけるなど、パーソナルな対応が固定客づくりに大きく貢献します。

ポイントカードや優遇制度の活用

ポイントカードやスタンプカードは、顧客の再来店を促す有効なツールです。ただし、現代では多くの店舗がポイントカードを導入しているため、単にポイントを付与するだけでは差別化が難しくなっています。重要なのは、ポイント制度を「体験の良さ」という土台の上に構築することです。値引きの強さだけで引き寄せた客層は、安い店へ移りやすく、お店への愛着が育ちにくいからです。

効果的なポイントカード活用のポイントは以下の通りです。

  • ポイントの付与ルールをシンプルで分かりやすく設定する
  • ランク制度を導入し、上位顧客に特別感を演出する
  • バースデーポイントや雨の日ポイントなど「また来たい」と思わせる仕掛けを作る
  • 魅力的な特典(割引クーポン、新商品の先行案内など)を用意する
  • クーポンには適切な期限を設けて緊張感を演出する

また、来店回数や購入履歴、クーポンの使用状況などをもとに顧客の好みや傾向を分析し、個々に合わせたアプローチを行うことが重要です。顧客データを活用したパーソナライズされたコミュニケーションは、顧客の満足度と愛着を大幅に高めることができます。

SNS・メール・ニュースレターを活用した継続的コミュニケーション

人間は1ヶ月で約79%の情報を忘れてしまうと言われています。どんなに素晴らしい体験を提供しても、顧客がお店のことを忘れてしまえば再来店にはつながりません。離客理由の第1位が「忘れている」ことであるというデータも存在しており、継続的なコミュニケーションによって「忘れられないお店」になることが固定客獲得の大前提となります。

具体的なコミュニケーション手段としては、以下のものが挙げられます。

  • SNS(Instagram、X、Facebookなど):新メニューやイベント情報をリアルタイムで発信し、フォロワーとの接点を保つ
  • LINE公式アカウント:個別メッセージや一斉配信でクーポンや新情報を届け、来店のきっかけを作る
  • メールマガジン:定期的に情報を配信し、顧客との関係を維持する
  • ニュースレター:経営者やスタッフのパーソナルな情報を共有し、親近感を醸成する
  • ダイレクトメール(DM):割引クーポンや季節のご挨拶を送り、来店動機を刺激する

特にニュースレターは、お客様との中長期的な信頼関係を築くために非常に優れたツールです。経営者やスタッフのパーソナルな情報を共有することでお店をブランド化し、お客様参加型のコーナーを設けることで双方向のコミュニケーションを実現できます。高田靖久氏によると、3ヵ月に2回利用してもらうことで固定客になる確率が7倍になるとされており、DMやニュースレターを配り続けることが新規客を安定的な固定客へと変えるための最大の戦略であると言えます。

固定客・リピーターを維持し続けるための長期的アプローチ

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固定客やリピーターを獲得するだけでなく、長期にわたってその関係を維持し続けることが経営の安定化につながります。顧客との関係は一度築けば自動的に続くものではなく、継続的な努力と仕組みづくりが必要です。ここでは、長期的な関係を維持するための実践的アプローチを解説します。

顧客データを活用したパーソナライズ対応

固定客づくりがうまい店舗には共通点があります。それは、再来店を顧客の気分任せにせず、関係を続けるための「仕組み」を持っているという点です。顧客の顔・名前・好みを記憶し、前回の購入品について声をかけることは、顧客に「自分のことを覚えてくれている」という特別な感情を抱かせ、強い愛着につながります。

デジタルツールを活用することで、こうした顧客管理をより効率的に行うことができます。CRM(顧客関係管理)システムを導入することで、来店頻度、購入履歴、好み、誕生日などの情報を一元管理し、最適なタイミングで最適なアプローチを行うことが可能になります。個人に合わせたクーポンの配布や、誕生月の特別サービスなどは、顧客に「大切にされている」という実感を与え、固定客化を強力に促進します。

スタッフ教育と接客品質の標準化

どんなに優れたマーケティング戦略を持っていても、現場での接客品質が伴わなければ固定客は生まれません。商品・サービスの質を一定水準以上に保つためには、スタッフ教育の徹底と接客品質の標準化が不可欠です。特に、担当者が変わっても同じレベルのサービスを提供できる体制を整えることが重要です。

また、クレーム対応の改善も固定客維持において重要な要素です。適切に対応されたクレームは、顧客の信頼をさらに高める機会になることがあります。問題が発生したときに誠実かつ迅速に対応することで、顧客は「このお店は信頼できる」という強い印象を持ち、むしろロイヤリティが高まるケースもあります。スタッフ一人ひとりが顧客との関係を大切にする意識を持つことが、組織全体の固定客育成力を高めます。

口コミとSNSを活用した好循環の仕組みづくり

SNSやスマートフォンの普及により、顧客が家族・友人にお勧めするという流れが以前よりも容易に実現できるようになっています。固定客がSNSに好意的な投稿をしてくれることで、その投稿を見た潜在顧客が来店するという好循環が生まれます。ネット上の常連客の声や感想は購買決定の強力な動機となるため、固定客にいかに積極的に発信してもらえるかが重要なポイントとなります。

この好循環を加速させるための具体的な施策としては、以下のものが効果的です。

  • SNS投稿を促すフォトジェニックな空間やメニューの演出
  • ハッシュタグキャンペーンの実施
  • 投稿してくれた顧客への特典提供
  • ネット上でのクーポンや割引券の提供による初回来店ハードルの低下
  • Googleビジネスプロフィールやグルメサイトのレビュー投稿の促進

また、既存の常連客が新規客を呼び込む仕組みを意識的に構築することも重要です。たとえば、友達紹介キャンペーンや常連客限定の特別イベントを開催することで、固定客が自然と新規客を連れてくる流れを作ることができます。こうした仕組みが機能し始めると、広告費をかけなくても新規顧客が継続的に流入してくる「自走する集客サイクル」が完成します。

まとめ

固定客とリピーターの確保は、店舗経営の安定と成長を支える最も重要な要素のひとつです。新規顧客の獲得に多大なコストをかけるよりも、既存顧客との関係を深めリピーターを固定客へと育てることが、長期的な収益向上への近道です。顧客に記憶に残る体験を提供し、継続的なコミュニケーションで「忘れられないお店」になり、顧客データを活用したパーソナライズ対応を実践することで、固定客の獲得と維持が実現できます。

固定客づくりは一朝一夕には実現しませんが、日々の積み重ねが強固な顧客基盤を生み出します。商品・サービスの質を磨き、顧客との関係を丁寧に育て、口コミによる好循環を生み出すことで、長く多くの人に愛されるお店を作り上げることができるでしょう。


よくある質問

固定客とリピーターの主な違いは何ですか?

固定客は特定の店舗に強い愛着を持ち、継続的・定期的に利用する顧客で、お店の「ファン」としてSNSや口コミで新規客獲得にも貢献します。一方、リピーターは同じ店舗を繰り返し利用しますが、愛着がやや弱く、定期的な来店とは限りません。ただしリピーターは「固定客の卵」であり、適切なアプローチにより固定客へと成長する可能性を秘めています。

既存顧客との関係を深めることが新規顧客獲得より効率的な理由は何ですか?

既存顧客の獲得コストは新規顧客の約5分の1で済み、全体の20%の上位顧客が売上の90%以上を占めています。また、新規客の63%は友人や家族の紹介で来店し、固定客からの口コミが最大の新規客獲得源となっているため、固定客を育てることで新規顧客も継続的に流入する好循環が生まれます。

顧客が店舗を忘れてしまうことを防ぐにはどうしたら良いですか?

人間は1ヶ月で約79%の情報を忘れてしまうため、SNS、LINE公式アカウント、メールマガジン、ニュースレター、ダイレクトメールなどを活用して継続的なコミュニケーションを行う必要があります。特にニュースレターは経営者やスタッフのパーソナルな情報を共有することでお店をブランド化し、中長期的な信頼関係を築くのに優れたツールとなります。

クレーム対応と固定客維持の関係性について教えてください。

適切に対応されたクレームは顧客の信頼をさらに高める機会となり、問題が発生したときに誠実かつ迅速に対応することで、顧客は「このお店は信頼できる」という強い印象を持ち、ロイヤリティが高まるケースもあります。つまり、クレーム対応の質が高いことで固定客の維持と強化が実現できるのです。

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